祇園祭って何が特別なんだろう。
東京に住んできて、その町にも祭りはある。盆踊りとか阿波踊りとか。これらを「祭り」と呼ぶことに違和感を感じてきた。これ祭りって言うのかなぁ〜?街の集まり?文化祭とかそんな感じ。
では祇園祭って何が特別なのかを考えてみた。
- えっらい昔に始まったらしい。
869年に始まったと言われている。とりあえず平安時代だそう。
東京で「〜祭り〜十年目」と言われても、戸惑う。ようするに最近、その辺の人が集まって、始めたっていうことねって。。。まあ平安時代もそんな感じで始まったんだろうけど。
- 踊らない、走らない。勇壮ではない。
祭りにありがちな「血沸き肉騒ぐ」ものは、ない。特別な条件に適ったごく限られた人がやっているものを見せてもらう感じ。一緒に踊ることもないし、歌うこともない。誰しもが近づけるわけではない「特別な」もの。
- 本物の美術品を拝める。
室町時代とかなんとか、とにかく古いのである。古いのはともかく、それ以上に実際山鉾を見ると「美しい」と、わかる。大げさに言うと、京都の人は毎年こうして本物の美しさに触れるという恩恵を受けている。
と、まあ特別感が強い祭りなんだなあ。
1ヶ月続くというのもそうだし、結構神事っぽさ強めの儀式の色々も。
こんなに美しく、よく何年も保存されていて、よくそんな貴重なものを惜しげも無くさらすなあ。町衆の心意気って感じ。
四条通りや河原町通り、御池通りの巡行を終えて自分の鉾町に帰るのだが、その辺りはハラハラするほどに狭い。間近で見られるのでこれはこれでいい。
楽しかったなあ祇園祭。
また来年も行っちゃおうかな。
街の真ん中にこんな川が流れているのも、京都ならでは。